ニキビでお困りのあなたに 原因 予防法 改善法 食事法 を解説します
はじめに
ニキビは思春期に発症し、12~18歳で悪化しやすい皮膚病です。成人に発症することも有ります。男性ホルモンであるテストステロン(女性でも卵巣内で産生される)の作用で皮脂腺の分泌が多くなり、毛穴が詰まって皮脂が溜まってしまい、中のアクネ菌が繁殖し炎症が起こります。
原因としては、ストレス、過労、睡眠不足などによりテストステロンの分泌が高まることや、生理前の黄体ホルモンの影響などが挙げられています。様々な治療が行われていますが、いずれも対症療法であり、根本的な体質改善が出来るというわけではありません。
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ニキビの原因は主に内臓の働きと食生活にあります。
易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で、ニキビ発生のメカニズムを解
説します。ニキビの 原因 予防法 食事法 が分かります。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。
全ての物に正反対の性質を持った陰と陽が有ります。
陰と陽は互いに引き合い調和しようとします。一方、
陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。
磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。
同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
◆脂肪は陰性
人間の体の構成成分にも陰陽が有ります。肉と油は良く混じり合います。
肉は陽性、脂肪は陰性で互いに良く調和するのです。
◆男性ホルモンのテストステロンは陽性
思春期になると男性ホルモン、女性ホルモンの分泌が盛んになります。
女性の体内でも男性ホルモンは少なからず作られています。
◆ホルモンにも陰陽が有ります。
女性ホルモンは男性ホルモンに対して陰性
男性ホルモンのテストステロンは女性ホルモンに対して陽性です。
◆過度のストレスがかかるとテストステロンが分泌される。
過度のストレスがかかると副腎皮質からテストステロンが分泌されます。
陰性の女性ホルモンの中でも陰陽があります。
◆女性ホルモンの黄体ホルモンは陰陽性、卵胞ホルモンは陰陰性
排卵後の高温相に多く分泌される黄体ホルモンは陰陽性
低温相に多く分泌される卵胞ホルモンは陰陰性です。
◆陽性の男性ホルモンのテストステロンは体内脂肪を抑制し体外に排出する。
陽性のテストステロンは体内脂肪を抑制し、体外に排出し、引き締まった 男らしい体を作ります。
◆陰陽性の黄体ホルモンも体内脂肪を抑制し、体外に排出する。
テストステロン程では有りませんが、黄体ホルモンも体内脂肪を抑制し、体外に排出します。
◆陰陰性の卵胞ホルモンは脂肪を体内に取り込む
陰陰性の女性ホルモンは脂肪を体内に取り込み女らしい体を作ります。
脂肪にも陰陽が有ります。
◆植物性脂肪や魚の脂肪は陰陰性、動物性(牛、豚、鶏)脂肪は陰陽性
陰陰性の植物性脂肪や魚の脂肪はは固まりにくく陰陽性の動物性脂肪は固まり易いのです。
◆人間より体温の高い牛、豚、鶏の陰陽性の脂肪は、人間の体の中に入ると固まる。
人間の体温36度Cに対して、牛の体温は38度C、豚の体温は39度C、鶏の 体温は42度Cです。従って、牛、豚、鶏の陰陽性の脂肪は人間の体の中に入ると固まってしまうのです。体温の高い鶏の脂肪が,一番固まり易いのです。
◆顔面、上背部は胃、大腸、小腸の経絡が巡るの陽の強い部位
臓は陰、腑は陽の性質を持っています。腑である胃、大腸、小腸の経絡が巡る顔面、上背部は陽の強い部位です・
◆脂肪を過剰摂取するとテストステロンや黄体ホルモンの働きで過剰な脂肪を体外に排出しようとする。
・思春期や過度のストレスによるテストステロンの増加
・排卵から生理前にかけての黄体ホルモンの増加
により過剰な脂肪を体外に排出しようとします。
◆陰性の脂肪は、陽の強い顔面や上背部から排出され易い。
陰性の脂肪は陽の強い顔面や上背部と一番親和性があります。排出効率が良 いのです。
◆陽の強い皮膚は硬化し毛穴が詰まる
陽は硬く縮める性質があります。皮膚が硬化し、毛穴が詰まります。
◆毛穴が詰まっているので牛、豚、鶏の陰陽性の脂肪が毛穴に蓄積し固まる。
陰陰性の植物性脂肪や魚の脂肪は、人間の体の中で固まらないので、皮膚から排出し易いのですが、陰陽性の牛、豚、鶏の脂肪は固まるので排出し難くなります。毛穴が詰まっているので中に蓄積し、固まってしまうのです。ニキビの始まりです。
◆毛穴の中のアクネ菌が繁殖し炎症が起こる。
アクネ菌が繁殖すると炎症が起こりニキビが悪化します。
以上がニキビ発生のメカニズムです。
◆ニキビの予防法、改善法、食事法
皮膚を清潔に保つための毎日の手入れは重要です。色々な手入れの方法が 紹介されていますので、その中から自分に合った方法を見つけるのが良いでしょう。過度なストレスを避けることも大切です。
ニキビの最大の原因は、内臓の消化能力を超えた脂肪の過剰摂取です。乳脂肪も含めた牛、豚、鶏の脂肪がニキビの原料になるのです。植物性脂肪や魚の脂肪は、直接ニキビの原料になりませんが、内臓に負担を掛けます。天ぷらなどの揚げ物類、脂肪の多い魚類、洋菓子類、ナッツ類などは、少ないに越したことは有りません。
特に注意のいる食品を下記します。
肉類(牛、豚、鶏)
鶏の皮には脂が多く含まれています。から揚げは特に注意が要ります。
乳製品
バター、チーズ、生クリーム、牛乳、洋菓子類(バター、生クリームを含むもの)ケーキ、クッキー など
菓子パン(バターを含むもの)