肺がん、大腸がん が急増 ! 一体、何が起こっているの? その原因 予防法 食事法
はじめに
がん全体が増加している中、肺がん、大腸がんが急増しています。罹患数で大腸がんが第一位(136,000人)肺がんが第二位、死亡数で肺がんが第一位(78,000人)大腸がんが第二位となってしまいました。1995年頃から増加の傾向目立ち始め、現在は大変顕著になっています。当時に比べて約二倍の増加ぶりです。
大腸がんは、内視鏡検査により早期発見、早期治療が可能です。それなりに対応はできます。しかし、肺がんは検査も簡単では無く、生存率も低い、とても難しいがんです。この二つのがんの増加傾向が、今後も続いていくとすれば、近い将来、大きな問題に発展していくものと思われます。
長い間、日本人のがんの罹患数、死亡数の第一位は胃がんでした。胃がんは、罹患数は増加傾向にあるものの、死亡数は横ばいで推移しています。
がんを取り巻く状況に、これだけの大きな変化が起こっているということは、日本人の体質に、何か、悪い変化が起こっているとみなければいけません。
易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で肺がん、大腸がん急増の原因が、主に食生活の欧米化による体質の悪化であることを解説します。予防法、食事法も分かってきます。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の様々な生理、病理を理解する上で大変有用です。全てのものに正反対の性質を持った陰と陽があります。陰と陽は互いに引き合い、調和しようとします。一方、陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしまん。磁石のS極とǸ極をイメージするとわかりやすいです。同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
食物、がん、肺、大腸の陰陽について以下解説します。
◆食物にも陰陽が有る
陰性、極陰性の食物
唐辛子,からし、胡椒、山椒、カレー、根ショウガ、乳製品、ナッツ類、南方から輸入される果物類、白砂糖、なす、など
陽性の食物
魚類、イカ、タコ、ウニ、貝類、など
極陽性の食物
牛、豚、鶏の肉 (含まれている脂肪は陰性です)
◆がんにも陰陽がある
がんにも陰陽があります。陰性の食物の過剰摂取が陰性のがんのもとになり、陽性の食物、特に極陽性の食物の過剰摂取が陽性のがんのもとになります。
◆肺と大腸は陰陽の対を成し協力して働く
鍼灸医学では肺は陰性、大腸は陽生です。互いに経絡で結びつき、協力して働きます。肺の酸素を取り込む呼吸運動が、大腸の排便を促進し、逆に大腸の排便が、肺の呼吸運動を促進しています。
◆肺と大腸はどちらかが不調になると、その影響が相手に伝わり相手の不調を招く
例えば、辛い物を食べ過ぎて大腸が緩み、過熱、乾燥し、便秘すると咳がでたり呼吸が苦しくなったりします。大腸の不調が肺の不調を招くのです。
以下、大腸がんの発生メカニズムについて解説します。詳細については
<なぜ あなたは大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室になるのか>
<なぜ あなたは大腸がんになるのか すぐ出来る食事法の紹介>
を参照して頂くと分かり易いです。
◆辛い味の食品を過剰摂取すると大腸が緩み、毛細血管が拡張,過熱し、潤いを失い乾燥し便秘する
キムチなどに含まれる唐辛子の量は日本人には多すぎると言えるでしょう。
◆便秘と肉類の過剰摂取が重なると、大腸内で肉が腐敗し陽毒が発生する。
肉類は胃や小腸内ではまだ腐敗しません。大腸に来てから腐敗が始まるのです。便が過熱していますから、腐敗がより進み陽毒が発生します。
◆陽毒と熱が大腸に吸収され、血液を汚染する。
陽毒と熱が大腸の血管に流入し、血液を汚染します。
◆陽毒と熱を便に逃がし大腸を守るためにポリープを作る。
陽性の大腸は陽毒とは親和性が有りません。其の為ポリープを作り腸壁の陽毒と熱を便中に逃がし腸を炎症から守ろうとするのです。ポリープの様に、突出した形状のものは陽毒と熱を逃がすのに効率が 良いのです。
◆血液の汚染が進み、生命を維持できないレベルに達した時、浄血装置、延命装置として、ポリープががん化する
腺腫性ポリープの直径が1センチを超えるとがん化すると言われています。 がんの発生に関しては<なぜ あなたは大腸がんにかかるのかすぐできる食事法の紹介>を参照して頂くと分かり易いです。
◆陽毒で汚染された血液は全身を巡り 陰性の肺に集まる
陽毒と陰性の肺は親和性が有ります。血液中の陽毒は肺に集まります。
◆大腸で発生した陽毒は経絡を通しても肺に集まる。
血液で運ばれるだけでなく、経絡を通しても陽毒は肺に集まります。
◆血液の汚染が進み生命を維持できないレベルに達した時、浄血装置、延命装置として肺がんが出来る。
◆生まれつき大腸より肺が弱い人は肺がんが先に出来る
大腸内で発生する陽性の毒素は大腸のポリープと肺の両方に集まります。生まれつき大腸より肺が弱い人は肺がんが先に出来るのです。
まとめ
◆辛い味の食品と、肉類の過剰摂取により肉が大腸内で腐敗し陽毒と熱が発生し血液を汚染する。
◆陽毒と熱は大腸のポリープと肺に集まる
陽性の大腸は大腸を守る為にポリープを作り血液中の陽毒と熱を便に逃がそうとします。一方、血液中の陽毒は血液と経絡を通して陰性の肺にも集まります。
◆血液の汚れが生命を維持できないレベルに達した時、血液の浄化装置、延命装置としてのがんが出来る
・生まれつき肺より大腸が弱い人は先に大腸のポリープががん化します。
・生まれつき大腸より肺が弱い人は先に肺にがんが出来きます。
◆陽性のがんのもとになる陽毒の最大の発生源は大腸
中空の臓器を腑と呼びます。大腸は腑に属します。府の中に肉と書いて腐るという字になります。つまり、肉は消化器の中に入ると腐るという意味なのです。食物は食後4 ~5時間で大腸に送られます。肉は胃と小腸の中ではまだ腐りません。大腸に送られてから腐るのです。
陽性のがんのもとになる陽毒は肉類の過剰摂取により大腸で発生しているのです。このことは、大腸がんは他の臓器に転移しますが、他の臓器から大腸にがんが転移すると言うことはないことを考えても分かります。
◆大腸ポリープを早期発見、早期切除すると肺がんが増えてしまう。
大腸のポリープを早期発見、早期切除すれば、大腸がんで亡くなる人は 減少する事でしょう。しかし陽毒と熱を便に逃がすために作ったポリープが無くなってしまうのですから、逃がせなくなってしまった分は、肺の方に集まってしまい、かえって治療の難しい肺がんが増えてしまうのです。身体全体を考えれば決して良い事とは言えないのです。
◆脂肪の過剰摂取が陰性のがんの増加につながっている
陰性のがんの乳がん、前立腺がんも急増しています。肉類に含まれている脂肪も含めて脂肪の過剰摂取が乳がん、前立腺がんの大きな原因になっています。
<乳がん 若いあなたが なぜ 原因、予防法、食事法>
<前立腺がん あなたが なぜ 原因 予防法 食事法>を参照して頂く
と分かり易いです。
◆欧米化してしまった食生活の見直しが不可欠
今の日本人の食生活はすっかり欧米化してしまい、肉類、脂肪、乳製品の摂取量は以前の日本人の数倍になっています。民族に合わない食生活を数十年続けた結果、年々体質が悪化してきているのです。これががん増加の一番の原因になっています。
歴史上、かってこの様な食生活の大きな、しかも急激な変化はありませんでした。まるで国を挙げて大がかり、かつ無謀な人体実験をしているかのようです。いつかはこの事に気づいて日本民族に適した食生活に変えていかなければならないのです。一日も早くその日が来ることを願わずにはいられません。