失明の危険がある<緑内障>が増加中! 本当の原因は肝臓ですよ。
はじめに
<緑内障>が増加中です。進行すると、失明する危険がある病気です。網膜の視神経が委縮してしまい、視野欠損が起こる病気です。ひとたび視神経が委縮してしまうと、二度と元に戻ることはありません。
片方の眼で緑内障が進行しても、残りの眼が普通に見えていれば、視野欠損に気付かず、発見が遅れてしまうことが良くあります。その為、最近は糖尿病の眼底出血によって失明する人の数を抜いて、失明の原因の第一位になってしまいました。
2000年の調査で、潜在患者数が400万人、2002年の調査では治療中の患者数が約30万人になりました。40歳以上の人に限って言えば、17人に一人という高い割合で、緑内障が認められると報告されています。
西洋医学では、緑内障は眼圧が高くなり、視神経が圧迫され、視神経乳頭陥凹が拡大するのが原因であるとして来ました。ところが、近年、眼圧が正常であるにもかかわらず、視野欠損が起こる患者が大勢いることが分かり、この<高眼圧原因説>は否定されてしまいました。
現在、危険因子として加齢、高眼圧、家族歴がある、などが挙げられていますが、原因は不明とされています。
鍼灸医学では、眼と肝臓は密接な関係があるとします。易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で<緑内障>の本当の原因が肝臓の弱りにあることを解説します。発症のメカニズムと予防法、食事法が分かってきます。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。
全ての物に正反対の性質を持った陰と陽が有ります。
陰と陽は互いに引き合い調和しようとします。一方、
陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。
磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。
同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
◆肝臓と眼は経絡でつながっていて密接な関係がある。
肝臓の経絡は、肝臓から上向し、頬の裏側を通って眼につながっています。従って、肝臓と眼は経絡を通じて密接な関係があるのです。
◆内臓は熱 (活動熱)を生産しながら働く。
内臓は、自ら熱を生産し、活動しやすい温度 (適温)を維持しながら、働きます。肝臓の適温は、体温より 5度も 高い 約41度です。
◆弱った肝臓が無理に働くと過剰な活動熱発生する。
弱った肝臓に、過大なストレス、過労、脂肪の摂り過ぎなどの、大きな負荷が加わると、過剰な活動熱が発生します。
◆過剰な活動熱は血液に流入し、過熱した血液となって血管と経絡を通じ肝臓から運び出される。
肝臓が炎症を起こさないよう熱を肝臓から運び出すのです。
◆過熱した血液は上向し、網膜中心動脈を通って目に流入する。
熱は上昇します。過熱した血液は上向し、網膜中心動脈を通って目に流入します。
◆ 過熱した血液によって視神経と視神経乳頭が過熱する。
網膜中心動脈は視神経の中心を通って、視神経乳頭部に至り、そこから、網膜内に広が
っていきます。従って、過熱した血液によって視神経と視神経乳頭が過熱するのです。
◆ 熱には細胞を委縮する働きがある。
熱は陽気 ( 陽のエネルギー )です。陽気には物質を委縮する働きがあります。
◆視神経と視神経乳頭が過剰な陽気によって委縮する。
陽気によって視神経と視神経乳頭が委縮します。
◆視神経乳頭陥凹が拡大し<緑内障>になる
視神経乳頭が委縮することによって、視神経乳頭陥凹が拡大するのです。眼圧が高くなくても、陽気が過剰になれば視神経乳頭は委縮し<緑内障>になるのです。
あとがき
西洋医学は、
眼球に空気を吹きかけ、凹みの量を測定することにより、眼圧を数値化し、眼圧が高くなることが<緑内障>の原因としてきました。つまり、高い眼圧が視神経乳頭を押しつぶすことによって、陥凹が拡大し<緑内障>になるとしていたのです。いかにも、もっともらしいのですが、
眼圧が正常であるにもかかわらず、視野欠損する患者が大勢いることが分かり、<高眼圧が緑内障>の原因であるという説は否定されました。
肝臓の過剰な活動熱から生まれる、目に見えないエネルギーである陽気が視神経乳頭を委縮させるのです。網膜中心動脈が 視神経の中心を通るだけに、影響が大きいのです。西洋医学はそのことに、全く気付いていません。
目に見えないエネルギーの世界に起こっていることに気付かない、現代医学の<幼児性と独善性>がここにもあるのです。
残念かつ不幸なことです。
<緑内障>の為には、肝臓の働きを良くすることが大事です。日常生活の注意点を下記します。
・ストレス、過労、睡眠不足に注意する。
・適度な運動をするように心がける。
飲食の注意は特に大事です。それらを下記します。
・肉類を摂り過ぎない
・脂肪を摂り過ぎない
・アルコールは控えめに
・体質、季節に合った野菜を十分摂取する
・食物繊維を含む食品を十分摂取する
・五味(酸、苦、甘、辛、鹹)を摂り過ぎない
・過食しない
・間食は出来るだけ控える。
・良く噛む