<吐き気と吐く> 原因は肝臓ですよ 易の五行論と鍼灸医学で解説します
はじめに
<吐き気を催したり吐く事がある。病院で胃腸、内耳、脳などを検査して も特に異常は見つからず、胃腸薬などを飲んでいるのだが、一向に良くなら ない>と言って困っている人がいます。
<吐き気や吐く>のを繰り返していると、だんだん心配になってきます。この様な状態に西洋医学は上手く対応出来ません。原因が分からないので 、治療法も無いのです。
易の五行論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で<吐き気と吐く>のは肝臓に原因があることを解説します。予防法、食事法も分かります。
◆五行論とは(ごく簡単な解説に留めます)
易の基本思想の一つで、全ての物が<木、火、土、金、水>の五つの要素 により成り立ち、それぞれの要素が互いに相生、相克という影響を与えるとする考えです。
・相手の要素を補い強める影響を与えるものを相生と言い
木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ずるとします.
・ 相手の要素を抑え弱める影響を与えるものを相克と言い、木は土に勝ち、火は金に勝ち、土は水に勝ち、金は木に勝ち、水は火に勝つとします。
◆五臓、五腑が下記の如く五行に配当されます。
肝,胆は 木
心、小腸は 火
膵(すい)、胃は 土
肺、大腸は 金
腎、膀胱は 水
◆<吐き気と吐く>のは肝臓を守る為、肝木が胃土に木克土を発動する
胃で消化された飲食物は小腸に送られ消化、吸収されます。
消化吸収され た飲食物は門脈という静脈を通して肝臓に送られ、肝臓の仕事(物質の分解と合成)が始まりす。
何らから原因で肝臓が弱っていて仕事が出来ないと判断した場合、肝臓は木克土を発動し、仕事を休んで自分自身を守ろうとするのです。
胃は肝臓 には勝てません。肝臓の言うことを聞かざるを得ないのです。これが五行論の木克土なのです。
胃の中にまだ飲食物が無ければ吐き気を催して食事を拒否します。 胃のの中に既に飲食物があれば、吐かせることによって、飲食物が小腸に送られて来ないようにするのです。
まとめ
◆<吐き気と吐く>のは肝臓の弱りが原因
◆<吐き気と吐く>のは肝臓が胃に対して、五行論の木克土を発動している状態。
弱った肝臓が仕事を休んで自分自身を守る為、胃に命じて飲食物が小腸 に送られてこないようにしている。
◆予防法、食事法の注意は下記の如くです
・肉類の過剰摂取
・脂肪(食事、洋菓子、菓子パン、スナック菓子、ナッツ類など)の過剰摂取
・過労、ストレス
・睡眠不足