<痛くてつらい巻き爪> 一番の原因は肝臓ですよ 易の陰陽論と鍼灸医学で解説します
はじめに
巻き爪になる人が増えています。ほとんどの巻き爪は、足の親指に起こります。
爪の両端が巻き込んで肉に食い込んでしまい、とても痛くなります。
ひどくなると赤く腫れてきて、化膿する場合もあります。
そうなると歩くのも辛くて大変です。
西洋医学的原因としては、靴による圧迫、爪切りの時の深爪、遺伝、運動のし過ぎ、加齢など幾つか挙げられています。しかし、
これらのどれにも該当しない人もいて、なかなか原因が分かったと言えるまでには至っていません。
鍼灸医学では爪は肝臓が養っているとします。肝臓が弱ると健全な爪を造ることが出来なくなるのです。
易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学 】で巻き爪の一番の原因は肝臓の弱りであることを解説します。予防法、食事法が分かってきます。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。
全ての物に正反対の性質を持った陰と陽があります。
陰と陽は互いに引き合い、調和しようとします。一方で、
陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい、調和しようとしません。
磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり 易いです。
同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
◆内臓には陰陽がある
五臓(肝、心、膵、肺、腎)は陰
五腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱)は陽です。
◆エネルギーにも陰気と陽気がある
肉体を形成するエネルギーは陰気です。
活動のエネルギーが陽気です。
◆爪は肝臓が養う
爪は肝臓が養っています。肝臓が弱ると健全な爪を造れなくなるのです。
◆肝臓の陰気が減少すると爪が収縮する
陰気は肉体を形成し、健全な形に拡張、充実させます。従って、
肝臓の陰気が減少すると爪が収縮してしまうのです。
◆足の親指には肝臓と膵臓の経絡が巡っている
爪の生え際の内側(小指側)には肝臓の経絡が、外側には膵臓の経絡が巡ってきています。
◆肝臓と膵臓が弱ると、足の親指の陰気が減少し爪が収縮する。
親指の爪の内、外の陰気が減少する為、爪の内、外が収縮するのです。
◆陰気は爪の裏側にいくほど減少するので爪が巻いてしまう。
爪の裏側の方が表側より収縮率が高くなります。
表側より裏側の方がより縮みます。従って、
爪が巻いてしまうのです。
◆足の他の指には陰臓の経絡は巡らないので爪が縮むことはない。
第二、三指には胃、第四指には胆嚢、第五指には膀胱の経絡が、それぞれ 巡ってきます。
全て陽腑の経絡です。
陽腑が弱って陽気が減少しても陰気 が減少するわけではありません。従って、
爪が縮まったり、巻いてしまうことにはなら無いのです。
◆西洋医学的原因は、巻き爪の誘因になる事はあっても原因とは言えない。
◆巻き爪は肝臓と膵臓の弱りが原因、特に肝臓の弱りが一番の原因。
◆予防法、食事法の注意は下記のとうりです。
・肉類の過剰摂取
・脂肪(食事、洋菓子、菓子パン、スナック菓子、ナッツ類など)の過剰摂取
・アルコールの過剰摂取
・カロリーの摂り過ぎ
・過労、ストレス
・睡眠不足