プロの私の鍼灸医学

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毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

なぜ、あなたは大腸がんにかかるのか すぐできる食事法の紹介

f:id:shinkyu-igaku:20160821235421j:plainはじめに

大腸がんにかかる人、死亡する人が年々増加しています。罹患数で第一位、死亡で第三位になってしまいました。なぜ、これほどまでに増加してしまったのでしょう。易と鍼灸医学を融合させた「わたしの鍼灸医学」で、その大きな原因が肉類辛い味の食品の過剰摂取にあることを解説します。それにより食生活の改善法を見いだすことができるでしょう。

がんの原因は血液の汚れ

血液の汚れががんの原因だと言う事は、すでに述べました。人はなぜ「がん」にかかるのか (がんは血液の浄化装置、延命装置) -プロの私の鍼灸医学 を参照して頂くとより分かり易いです。

 

血液の汚れは、精神的、物理的、化学的、その他、いろいろな事が内臓に影響を及ぼし、内臓が疲労した結果引き起こされます。その病理メカニズムは大変複雑で、十分理解するにはかなりの専門知識が必要です。

血液が汚れる原因を食物だけに絞る

大腸は常に、食物から変化した便を自身の中に入れています。この事から、大腸の病気は、便の影響を最も強く受けていると考えて良いのです。よって、解説がシンプルで、分かりやすくなるよう、大腸がんの原因を、食物にだけ絞って話を進めます。

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ここからは陰陽論を使い解説していきます。

陰陽論とは 

陰陽論とは易の基本思想のひとつで、人間の様々な生理、病理を理解する上で大変有用です。全てのものに、正反対の性質を持った陰と陽があります。陰と陽は互いに引き合い、調和しようとします。一方で、陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。磁石のS極とN極をイメージするとわかりやすいです。同じ極は反発し合い異なるなる極は引き合うのと一緒です。

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動物は陽、植物は陰、大腸は陽

動物は陽、哺乳類(人間、牛、豚など)や鳥類(鶏など)は極陽となります。一方で、

物は陰、五臓肝、心、すい臓、肺、腎)は陰、五腑は(大腸、胃、小腸、膀胱、胆のう)は陽です。よって、大腸は「陽」肉類は「極陽」辛いものは「極陰」、砂糖やバナナなどの植物性食品は「」(極陰に近いなります。

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大腸がんにいたるメカニズムとは

肉類を過剰摂取すると便の状態が悪くなり大腸に疲労物質や毒素が蓄積していく

陽の大腸と極陽の肉類は、互いに反発しあい調和しようとしません。よって、肉類を過剰摂取すると便の状態が悪くなります。便が腐敗すると表現しても良いでしょう。大腸に疲労物質や毒素がたまっていくのです。府の中に肉と書いて腐ると言う字になることを見てもその事がうなずけます。

極陰の辛い味(唐辛子など)を過剰摂取すると、大腸がゆるみ、便秘する

極陰の辛い味の過剰摂取は大腸を弛緩させます。大腸が下垂し、ゆるんで拡張し、蠕動運動(便を排出するための腸運動)が不活発になり便秘を招きます。その結果、便の状態も悪くなり、大腸に疲労物質や毒素が蓄積していきます。

極陰の辛い味を過剰摂取すると、大腸表面の粘膜が潤いを失い便秘を招く

極陰の作用で大腸表面の毛細血管がひろがり、血液が過剰に流入してきます。すると、表面温度が上がり、水分が減少し、粘膜が潤いを失います。その結果、便のすべりが悪くなって便秘を招きます。さらに、便も乾燥しますから、固くなります。ひどくなると粘膜に炎症を起こす事にもなります。このような状況は、大腸に疲労物質や毒素を蓄積させます。

大腸に蓄積した疲労物質や毒素が血液中に流出し血液をよごす

大腸に溜まった疲労物質や毒素は次第に血液中に流失します。血液の汚れのレベルが低ければ、まだ、がんを発生するには至りません。

血液の汚れが生命を維持することが出来ないレベルに達し、大腸がんが発生する

疲労物質や毒素が多くある場所に、血液の浄化装置であるがんを作ります。汚れをがんの中に封じ込め、延命を図ろうとするのです。この様にして大腸がんが出来るのです。

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まとめ

以上が食物摂取に原因がある大腸がん発生のメカニズムです。大腸は他の内臓の影響も色々受けていますから、実際の発生メカニズムはさらに複雑です。しかし、大腸は食べ物の影響を、一番強く受けているので、これが、がん発生メカニズムの主体を成していると考えて良いのです。大腸がんの増加に、肉類と辛い味の食品の過剰摂取が大きな影響を及ぼしているのです。

即実行できる食事法

植物性食品は良い便を作り出し、大腸を健全に保ちます。陽の大腸と、陰の植物性食品は良く調和し健全な大便を作り出すことが出来ます。植物性の便は、大腸を健全な状態を保ちます。下記には特に注意が必要です。

 

・極陰性の辛い味の飲食物を摂り過ぎない

唐辛子、からし、胡椒、山椒、カレー、根ショウガ、アルコール、コーヒー、酸化した油脂類 など、

 

・陰性の飲食物を摂り過ぎない

牛乳、チーズ、ヨーグルト、生クリーム、油脂類、白砂糖、バナナ、パイナップル、グレープフルーツ、アスパラガス、セロリ、ナスなど

   

・極陽の食品である肉類(牛、豚、鶏)の摂取をなるべく控える。 

腸内で腐敗します

食品と調理法に関する身につけたい陰陽知識

全てのものに陰と陽が有ります。年齢、性別、体質、体調、病気などに合わせた、適切な食事法があります。食品と調理法に関する陰陽の知識を身につけると、病気の予防と、改善につながります。今後、機会があればそのあたりについても触れてみたいと思っています。