プロの私の鍼灸医学

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プロの私の鍼灸医学

毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

<葉緑素が血色素になる!!>鉄欠乏性貧血の原因とメカニズムを易の陰陽論で解説します。

はじめに

 血色素とは、赤血球中にある鉄を含んだタンパク質の一種です。人は、肺で空気中の酸素を血色素中に取り込み、身体各部の細胞に運び放出します。酸素を放出した後は、二酸化酸素を取り込み、体の外に運び出します。

 

 様々な貧血の中でも、血色素中の鉄が不足する貧血を鉄欠乏性貧血と呼びます。この鉄欠乏性貧血の起こり方には、以下の六種類があります。

 

(1)鉄分の摂取不足

(2)鉄分以外の栄養素( ビタミンB12、B6、葉酸、タンパク質など )の摂取不足

(3)赤血球造血能力の低下(これと言った病気がある訳でもなく、原因不明 )

(4)赤血球必要量の増加 ( 妊娠、出産、授乳など )

(5)病気による造血能力の低下や赤血球の減少(再生不良性貧血、溶血生貧血、続発性貧血など)

(6)血液損失量の増加(月経、子宮筋腫、消化管の潰瘍、がんなど)

 

 西洋医学の造血理論は、血液が主に骨髄で造られるという(1868年にノイマンらによって提唱される)骨髄造血説に基づいています。しかし、骨を持っていないのに血液を持っている動物(タコ、オタマジャクシなど)が多くいることが知られています。

 

 血液が身体のどこで造られるのかと言うことについては異論があります。小腸表面の柔毛細胞で造られるという腸造血説があるのです。しかし、この学説は西洋医学界では否定されています。

 

 鍼灸医学では血液は小腸で造られるとします。本ブログでは易と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で(1)(3)による鉄欠乏性貧血の原因と、人の赤い血色素が、植物の緑の葉緑素から造られる造血メカニズムについて解説します。

 

 西洋医学とは別次元の造血方法と鉄欠乏性貧血の真の姿が見えてきます。

 

とは 

 

 陰とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。全ての物に正反対の性質を持ったがあります。全ての物は、を調和させることによって成り立っています。は互いに引き合い調和しようとします。

 

 一方、陰と陰陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。

 

◆エネルギーにがある

 

  腎臓が蓄えている腎精から、のエネルギーのと、のエネルギーのの二つ生まれます。

 

は、冷却する、める、膨張する、む、びる、吸収する蓄積する、物質(細胞など)生み出す副交感神経活性化する、などのの性質があります。

 

は、加熱する、活発にする、収縮する、める排出する、交感神経を活性化する、などのの性質があります。

 

◆ 内臓は、腎から供給されるで働く

 

 腎陰、腎から供給されるを調節、調和させながら内臓は働きます。

例えば、小腸はから供給される小腸のと、から供給される小腸のを調節、調和させながらで働くのです。

 

 ◆動物の母は植物。 

 

 動物を食べることによって動物が誕生したのではありません。植物、特に植物の葉 (以下、略して植物と呼びます)を食べることによって動物が誕生したのです。つまり、動物の母は植物なのです。

 

◆植物は、動物 (人)は、全てが真逆で大変親和性がある。

 

 陰植物と動物(人)はの対を成し、全てが真逆になっています。真逆だからこそ大変親和性があるのです。それらを下記します。

 

植物は体温を持っていない。陸上動物はその種固有の体温を持っている。

植物は大地に根を張り、拘束される。動物は大地に拘束されず、動き、移動できる。

植物は生き物の命を犠牲にしないで生きることが出来る(光と水と二酸化炭素から有機物を合成出来る)。動物は生き物の命を犠牲にしなければ生きることが出来ない。

植物は地中に中実の根を張り、外側から内側へ栄養を吸収する。動物は中空の消化管に食物を摂り込み、 内側から外側へ栄養を吸収する。

植物の血液は緑の葉緑素。動物の血液は赤い血色素。

植物は光合成により、葉緑素炭酸ガスを吸収し、酸素を排出する。動物は血色素で酸素を吸収し、炭酸ガスを排出する。

 

◆植物の細胞を動物の細胞に変換出来るのが動物。

 

 江戸時代から昭和30年代までの日本には、三つ目の牡丹餅(ぼたもち)を食べる風習がありました。出産後三日目に、もち米で作った大きなおはぎを、母親が食べ、お祝いとして周りの人に配ったのです。母親がおはぎを食べると母乳の出が良くなることを経験的に良く知っていたのです。

 

 多くの日本人は、西洋医学的知識を信じて生きています。なんとなく、人は動物だから動物性たんぱく質を摂らないと健康な体が出来ないと思っています。

 

 お乳は動物性食品だから、動物性食品である肉、魚、牛乳、チーズ、卵などを沢山摂れば、お乳の出が良くなるのではないかと思ってしまいます。しかし、残念ながら、それらの食品を沢山摂ると、逆にお乳の出がかえって悪くなってしまうのです。

 

 植物性の食品であるもち米の澱粉と砂糖の糖分が、小腸で消化吸収され血液中のブドウ糖となり、乳腺で動物性食品であるお乳に突如として変換されるのです。植物の細胞を取り込み、それを動物の細胞に変換することが出来るという、動物本来の機能がここにも現れているのです。

 

 牡丹餅をくるんでいるあんこの中の小豆が腎臓に良い食べ物であることは広く知られています。細胞生み出すのはです。従って、小豆を食べることでが増加し、お乳の出が更に良くなるのです。

 

◆食品中に含まれる鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄の二種類の鉄がある。 

 

 食品中には肉、魚などの動物性食品に含まれるヘム鉄と、主に植物性食品に含まれる非ヘム鉄の二種類の鉄があります。ヘム鉄は体内への吸収率が高く、非ヘム鉄は吸収率が低いという違いがあります。

 

◆草食動物は植物を食べて良い血液と健康な体を作る。

 

 植物に含まれる鉄は吸収率が低い非ヘム鉄です。それにも関わらず草食動物は、良い血液と健康な体を作ることが出来ます。

 

葉緑素血色素は。互いの分子構造は良く似ている。 

 

 陰葉緑素の血色素の分子構造は大変良く似ています。ピロールが四つ組み合わさって出来た環状構造物であるポルフィリンの核にマグネシウムがあるのが葉緑素マグネシウムを鉄に入れ替えるとほとんど血色素になるのです。

 

マグネシウムは大変酸化され易い。

 

 マグネシウム酸素はです。互いに、大変親和性があります。マグネシウムは空気中で燃えます。それほど酸化されやすい元素です。

 

◆小腸のの働きで、血色素は小腸表面にある柔毛で造られる。

 

 消化された食物は、小腸のの働きで、小腸表面にある柔毛に吸収され、そこで血色素が造られます。血色素の造血法には以下の三つが有ります。

 

(1)と(2)は葉緑素や鉄を含む植物から造る造血法です。(3)は動物性食品の肉や魚から造る造血法です。

 

(1)葉緑素マグネシウムを酸素を用いて元素変換し鉄を造る造血法

 

 小腸のの働きで、葉緑素の核にあるマグネシウムが 2個の酸素で酸化され鉄に元素変換されます。マグネシウムが鉄に入れ替わり血色素が造られます。

 

  鉄が無くても、マグネシウムと酸素から鉄を造り出すことが出来るのです。葉緑素から血色素を造るという動物本来の造血法の原型がここにあるのです。

 

(2)非ヘム鉄から鉄を造る造血法

 

 植物に含まれる非ヘム鉄を用いて血色素を造る造血法です。吸収率は低いですが、小腸のの働きで、植物に含まれる鉄から血色素を造るという動物本来の造血法のもう一つの原型がここにあるのです。

 

(3)ヘム鉄から鉄を造る造血法

 

 人は進化の最終過程でこの地球上に誕生しました。従って、食べられる生き物は全て食べてしまいます。肉や魚に含まれるヘム鉄は既に動物の中に取り込まれた鉄です。従って、ヘム鉄からは楽に血色素を造ることが出来るのです。肉食動物の造血法がこれです。

 

(1)(2)(3)の造血法を評価すると下記のようになります。

 

◆(1) と(2)の造血法によって造られる血色素が人に最適。

 (1)と(2)の造血法により造られるの植物から造られる血色素はの人と最も親和性があり、人に最適な血色素です。新鮮で活力があり、体質に合っていますから健康長寿のもとになります。この造血法が動物の造血能力の基盤を成しているのです。

 

◆(3)の造血法によって造られる血色素は人に最適な血色素とは言えない。

 

 肉、魚に含まれるヘム鉄は、いったん動物の体に取り込まれた鉄です。従って、ヘム鉄は非ヘム鉄よりです。の人とは十分な親和性がありません。しかし、植物から血色素を造るという造血の途中の過程を省略できますから、その分、楽に血色素を造ることが出来ます。

 

 楽に血色素を造れるという点では評価できますが、のヘム鉄から造られた血色素は決しての人に最適な血色素とは言えないのです。

 

◆ 肉、魚を過食すると植物から造血する能力が低下する。

 

 肉、魚に含まれるヘム鉄からは楽に血色素を造ることが出来ます。しかし、肉、魚を過食すると、楽に血色素を造ることが出来るので、植物から血色素を造るという動物本来に備わっている造血能力は低下してしまいます。真の意味の健康長寿にはつながらないのです。

 

 「物質吸収する細胞生み出すおおもとのエネルギーはです。各内臓は腎臓から供給されるを使って物質を吸収したり、細胞を生み出す働きをしています。腎臓が弱るとが減少します。すると各臓器に供給されるが減少し 鉄欠乏性貧血の根本原因になります。

 

 家族でほぼ同じ食事をとっているにもかかわらず、鉄欠乏性貧血になる人とならない人がいます。また、食事の内容を変えた訳でもないのに、いつの間にか鉄欠乏性貧血になったりする人もいます。 葉緑素、非ヘム鉄、ヘム鉄が食物から十分摂取されていても、小腸のが減少すると消化能力と柔毛の造血能力が低下し、血色素を十分造れなくなるのです。

 

 血色素の造るには小腸だけでなく、膵臓と肺の働きも関与します。以下、鉄欠乏性貧血の原因について、腎臓と小腸だけでなく、膵臓と肺の影響も含めて解説することにします。

 

膵臓が弱って、膵液が不足すると消化不良が起こり、鉄欠乏性貧血の原因になる。

 

 膵臓はタンパク質、澱粉、脂肪を消化する多くの消化酵素を小腸に分泌しています。消化酵素を分泌するエネルギーは膵臓です。腎臓と膵臓が弱って過熱すると膵臓が減少し、膵液の分泌が不十分になります。すると消化不良が起こり、鉄欠乏性貧血の原因になります。

 

◆小腸が弱って過熱すると消化物の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血の原因になる。 

 

 消化物を吸収するエネルギーは小腸の柔毛の気です。腎臓と小腸が弱って過熱すると小腸の柔毛のが減少し、消化物の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血の原因になります。

 

小腸が弱って過熱すると小腸の柔毛の造血能力が低下し鉄欠乏性貧血の原因になる。 

 

 血色素を生み出すエネルギーは小腸の柔毛のです。腎臓と小腸が弱って過熱すると柔毛のが減少します。すると、造血能力が低下し鉄欠乏性貧血の原因になります。 

 

◆肺が弱って過熱すると、酸素の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血の原因になる。

 

 酸素を吸収するエネルギーは肺のです。腎臓と肺が弱って過熱すると肺のが減少し、酸素の吸収が悪くなります。すると、血液が不足となり、小腸表面の柔毛の造血能力が低下し、鉄欠乏性貧血の原因になります。

 

あとがき 

 鍼灸医学では血液は小腸で造られるとします。血液が小腸表面の柔毛で造られるという腸造血説とほぼ同じと言って良いでしょう。

 

 血液が主に骨髄で造られるという西洋医学の骨髄造血説には多くの矛盾点があると指摘されています。しかし、本ブログでは骨髄造血説の是非には敢えて言及することはせず、易と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で、鉄欠乏性貧血の原因とメカニズムをありのままに解説しました。

 

 身体の中で起こっていることの全てを知ることは不可能といって良いでしょう。全てを知らなければ満足できない人の欲求がもたらすものは、必ずしも幸せとは限りません。

 

 間違いを真実と信じて生きると、大きな災いを招きます。真実を知らなくても、知らないと言うことに気づいていれば、小さな災いで済みます。

 

 動物は植物のお陰で地球上に誕生しました。植物を食べることで地球上に誕生出来たのです。つまり、動物の食の原型は植物を食べることにあるのです。

 

 人は進化の最終過程で地球上に誕生しました。従って、植物だけでなく 動物も消化吸収できる身体になっています。しかし、人も動物である限り、植物に多くを依存して生きるのが自然に適合した生き方なのです。

 

 世界には十億人を超す菜食主義者がいます。菜食主義者に貧血が多いという話は特に聞きません。又、完全菜食で厳しい修行をしている禅寺の修行僧に貧血が多いという話も聞いたことはありません。

 

 動物であるの人が最も調和する相手はの植物です。人が植物と上手く調和を計れた時、健康で災いを招かない生活を送ることが出来るのです。

 

 「物質吸収する細胞生み出すおおもとのエネルギーはです。小腸、膵臓、肺に供給されたで、食物が消化、吸収され、小腸の柔毛で血色素が造られます。

 

 鉄欠乏性貧血を起こさないようにする為には、腎臓の働きを良くすることが根本的にとても大事です。残念ながら、腎臓のという概念を全く持ち合わせない西洋医学は、鉄欠乏性貧血の本当の原因を見つけることが出来ないでいるのです。

 

 サプリメントの青汁には葉緑素が沢山含まれています。下記ブログを参照して頂くと、鉄欠乏性貧血に関する理解をより深めることが出来ます。

 

shinkyu-igaku.hatenablog.com