乳がん、若いあなたが、なぜ 原因、予防法、食事法
はじめに
◆乳がんが急増
罹患数で第一位、死亡数で第五位となってしまいました。三十年前に比べて約三倍という増え方です。
◆若い人の死亡率では乳がんが第一位
乳がんの一番の特徴は若い人に多いということです。四十歳から六十五歳に限れば乳がんの死亡率が第一位で他を大きく引き離しています。
◆決め手になる治療法がないのでこれからも増加
乳がんの治療には、外科手術、放射線療法、薬物療法があります。早期に発見されれば外科手術で治りやすいがんですが、ある程度進行してしまうと、そうはいきません。このままでは、乳がんを罹患する人、乳がんで死亡する人は今後も増え続けることでしょう。
◆西洋医学からは予防法、治療法、改善法が生まれない、
西洋医学では乳がんの原因は、遺伝子異常、女性ホルモンの影響、食生活の洋風化、体質など色々言われていますが、いずれも、根本原因が分かったというものではありません。
以下、易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【わたしの鍼灸医学】で乳がん発生のメカニズムを説明します。
なぜ、若い人に多いのかも分かってきます。乳がんの原因、予防法、改善法、食事法が見えてきます。
既に解説した、
<なぜ、あなたは胃がんになるのか>
<ひとはなぜがんにかかるのか がんは血液の浄化装置、延命装置>
を参照して頂くとより分かり易いです。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。
全ての物に正反対の性質を持った陰と陽が有ります。
陰と陽は互いに引き合い調和しようとします。一方、
陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。
磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。
同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
◆乳がんの原因を、飲食物の影響だけに絞る。
ガンは精神的、肉体的、物理的、化学的その他様々な影響を受ける事によってできます。しかし、後述する様に、乳がんは胃の影響を一番強く受けてできます。従って、話を分かり易くする為、乳がんの原因を、飲食物の影響だけに絞る事にします。
◆胃液は陰性、従って胃は陽性
飲食物が胃に入ってくると、沢山の胃液が分泌されます。胃液はペーハー約2、梅干しとほぼ同程度の強酸性です。消化酵素の働きを助け、体内に取り込まれた各種の菌の殺菌を行っています。強酸は陰性です。陰性の酸と調和する胃は陽性です。
◆陽性の胃は陰性の飲食物と親和性がある
陰と陽は互いに引き合い親和性があります。従って、陽性の胃は陰性の飲食物と結びつきやすく、その影響を強く受けます。
◆陽性の胃には陰性の毒素が蓄積する。
陰性、極陰性の飲食物を過剰摂取すると陰性の毒素が発生し胃壁に蓄積します。
◆健康な胃は空腹時、細胞を収縮、圧縮し自身の掃除をする
多くの体細胞は陰と陽の力で膨張と収縮を繰り返しています。収縮時に細胞内の毒素を外に排出し自身の掃除をするのです。胃は空腹時に自身を収縮し毒素を排出しています。
子供のころ、空腹時にお腹がグーとなったりしたことは、誰もが経験していることでしょう。胃が収縮する時の音です。この時胃は自身の掃除をしているのです。汚れた雑巾をきれいにする場合を考えると分かり易いです。雑巾は水でゆすいで膨張(陰の力)させ、その後強く絞って収縮(陽の力)し、水と共に汚れを排出しきれいになるのです。健康な胃はこれと同じことを毎日やっているのです。
◆胃と乳房部は経絡でつながっている。
胃と乳房部は鍼灸医学でいう経絡でつながっています。胃の毒素を排出する経路になっています。
◆胃壁に蓄積した陰性の毒素を血液と経絡の両方に排出
空腹時に胃は収縮し胃壁に蓄積している陰性の毒素を血液と経絡の両方に排出します。
◆血液と経絡中の陰性の毒素は乳房に集まる。
乳房は隆起しています。隆起しているものは陽です。陰性の毒素は陽の乳房に集まってくるのです。首から上の体の大事な部分に、毒素が巡らないように乳房に集めるのです。つまり、陰性の毒素の捨て場所として使っているのです。
◆血液の汚れが生命を維持できないレベルに達した時、乳がんを作り、延命を図る
血液の汚れが進み生命を維持できないレベルに達した時、血液の浄化装置、延命装置としての乳がんが出来るのです。がん自身の遺伝情報システムつくり、陰性の毒素をがんに封じ込め延命を図るのです。
◆胃の収縮力の低下した人は乳がんより先に胃がんが出来る。
収縮力の低下した胃は胃壁の掃除が上手く出来ませんから、陰性の毒素が蓄積していきます。すると、乳がんより先に胃がんが出来てしまいます。
男性の乳房は平坦です。陽の性質を持っていませんから、胃から排出される 陰性の毒素をそこに集めることが出来ません。つまり、毒素の捨て場所として使えないのです。従って、男性の胃がんの罹患率,死亡率は女性の二倍にもなっています。
まとめ
◆陰性の飲食物の過剰摂取により胃の中で陰性の毒素が発生し胃壁に蓄積
陰性の飲食物については後述します。
◆胃壁から排出される陰性の毒素を乳房が集める
胃が収縮して排出される胃壁の陰性の毒素は、血液と経絡を通して陽性の乳房に集まります。
◆血液の汚れが生命を維持できないレベルに達した時、乳がんができる。
血液の浄化装置、延命装置としての乳がんが出来ます。がん自身の遺伝情報シス テムを作り、陰性の毒素をがんに封じ込めようとするのです。
◆若い人が乳がんに罹り易い
若い人はまだ胃の収縮力があります。従って、胃がんより乳がんが先に出来ます。
若い人は高齢者に較べ食生活が洋風化しています。より乳がんになり易いのです。
◆高齢になると、乳がんより先に胃がんが出来る
高齢になると胃の収縮力が低下してきます。胃自身の掃除が出来ませんから乳がんより胃がんが先に出来ます。従って、高齢になると乳がんが減ってくるのです。
予防法、改善法、食事法について下記します
◆陰性、極陰性の飲食物の過剰摂取に注意
陰性の飲食物
牛乳、チーズ、ヨーグルト、生クリーム、油脂類、ナッツ類、バナナ、パイナップル、グレープフルーツ、アスパラガス、セロリ、ナス など
乳製品は日本人の体質にあっていません。牛乳は高温殺菌(130 ~140 度C)されていますのでより陰性になっています。色々な慢性病の原因になっています。要注意です。
極陰性の飲食物
唐辛子、からし、胡椒、山椒、カレー、根ショウガ、酸化した油脂類、など
◆肉類に含まれる脂肪は陰性。肉類の過剰摂取に注意
・肉類に含まれる脂肪は陰性です。陰性の毒素の発生原因になります。
・人間より体温が高い牛、豚、鶏の脂肪は人間の体の中に入ると固まる性質があります。がん始め色々な慢性病の原因になります。
◆陰性の油脂類は高温で加熱されると酸化され極陰性に変化し危険
人間は、炭酸ガスを排出し酸素を吸収します。陽性の人間と親和性が有る酸素は陰性です。
油脂類は高温で加熱されると酸化されて陰性から極陰性に変化します。揚げ物類、揚げ油、焼き肉などが危険なのです。過剰摂取に十分注意する必要があります。
酸化した油を含む極陰性の食品を下記します。
天ぷら、フライ、焼き肉、中華料理、ピザ、ドーナツ、ポテトチップス、かりんとう、おかき、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、さつま揚げ、など