プロの私の鍼灸医学

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毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

三白眼、四白眼、原因と運勢、その治し方

はじめに

三白眼、四白眼の人が増えていると言われています。三白眼、四白眼は共に人相学上 凶相とされます。特に下三白は事故、暗殺、不慮の災難などを招く不吉なしるしと されています。

 

易の論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で三白眼、四白眼の原因、運勢、治し方について解説します。

 

 論とは 

 

 陰とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。

全ての物に正反対の性質を持ったが有ります。

は互いに引き合い調和しようとします。一方、

陰と陰陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。

磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。

同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。

 

◆人相学と三白眼、四白眼

三白眼には二種類あります。眼球が上にあがって白眼の部分が眼球の両側と下側の 三か所に見られるのを下三白

 

眼球が下にさがって白眼の部分が眼球の両側と上の三 か所に見られるのを上三白

 

眼球の両側と上下の四か所に白眼が見られるものを四白といいます。

 

◆人体の熱と冷をかき混ぜて均一な状態に保つのは腎臓の力

 

人間は生きる為に常に活動熱を出しています。熱は上昇し、頭部に上がって脳に入り込もうとします。反対に冷は下降し、足に入り込もうとします。

 

そのままにして置くとかき混ぜないお風呂のお湯のような困った状態になります。人間の体も一緒です。かき混ぜる必要があるのです。そのかき混ぜて体温を温度を均一化する働きを腎臓がやっているのです。

 

腎臓には腎陰腎陽の二つのエネルギーがある

 

・冷却する、沈静化するエネルギーが腎陰です

・高温にする、活性化するエネルギーが腎陽です

 

腎陰が低下すると脳が過熱する

 

腎臓が弱ると腎陰が低下します。腎陰が低下すると体が過熱します。そのは上昇し脳に入り込み脳が過熱します。

 

過熱すると血液が流入し脳が膨張する

 

があるところには必ず血液が集まってきます。従って、脳がうっ血、膨張します。

 

血液の中には陰毒陽毒が含まれている

 

内臓から発生した疲労物質が毒素として血液中に入り込んでいます。毒素には陰毒があります。それらが血液中で混ざり合っています。

 

陰毒は主に陰性の強い飲食物の過剰摂取から発生する

 

陰性の強い飲食物を下記します

唐辛子、からし、胡椒、山椒、根ショウガ、アルコール、コーヒー、牛乳、バナナ、パイナップル、グレープフルーツ、アスパラガス、セロリナス、油を多く含む食品(ナッツ類、チーズ、マヨネーズ、洋菓子など)、加熱された油を多く含む食品(天ぷら、フライ、ポテトチップス、油揚げ、ドーナツ、おかき、かりんとう、など)

 

陽毒は主に陽性の強い食物の過剰摂取から発生する

 

・牛、豚、鶏の肉は極陽です。

 

肉類に含まれている油は、焼いたり、揚げたりすると、高温で酸化されよりの強い極陰性に変化します。従って、焼いたり、揚げたりした肉類は陰毒陽毒両方の毒の原因になります。

 

◆脳の中の陰毒を含んだ血液は沈降し脳の下部に集まり陰過多となる。陽毒含んだ血液は上昇し脳の上部に集まり陽過多となる。

 

は下降し、は上昇します。脳の上下でが分離してしまいます。

 

下三白の原因は陰毒による陰過多

 

陰毒を含んだ血液が多くなれば、脳の下部が陰過多となり大きく膨張します。眼球を後下方から押しますから前上方に突出し、下三白になります。

 

上三白の原因は陽毒による陽過多

 

陽毒を含んだ血液が多くなれば、脳の上部が陽過多となり大きく膨張します。眼球を後上方から押しますから前下方に突出し、上三白となります。

 

陰毒陽毒も多ければ四白眼に

 

陰過多陽過多が同時に起こると、脳全体が膨張します。眼球を強く前に 押し出しますから四白眼になります。

 

下三白の人は陰毒の影響を受ける。

 

下三白の程度が強い人ほど陰毒の影響を強く受けます。

 

上三白の人は陽毒の影響をうける。

 

上三白の程度が強い人ほど陽毒の影響を強く受けます。

 

四白の人は陰過多陽過多両方の影響を受ける

 

四白の程度の強い人ほど影響を強く受けます。

 

まとめ

◆三白眼、四白眼は脳が膨張し眼球を前に押し出すことが原因

 

腎臓が弱ると腎陰が低下します。すると、脳が過熱、膨張し眼球を押し出し ます。それが三白眼、四白眼の原因です。

 

下三白の原因は陰毒による陰過多

 

上三白の原因は陽毒による陽過多

 

四白眼の原因は陰毒陽毒による陰過多、陽過多です。

 

下三白、上三白、四白の気質と、招きやすい災いを明らかに 

 

下三白の人は陰過多の、上三白は陽過多の気質が現れ、災いを招きやすくなります。四白の人は下三白と上三白の両方の気質が混じりあいますから起伏の激しい気質と運勢になり、災いを招きやすくなります。

 

人間、生まれつきの体質のに大きな 個人差があります。従って下三白、上三白、四

白の特性はあくまでも相対的なもので絶対的なものではありません。

 

下三白、上三白の気質と招きやすい災いを下記します四白はこれらが合わさったものになります

 

      下三白(陰過多)       上三白(陽過多)

                        陰気そう          明るすぎる 

         消極的           積極的すぎる

                      声が小さい         声が大きすぎる

                         言葉少ない         言葉が多すぎる

                         話す速度が遅い       早口すぎる

                         動作が緩慢            動作が早すぎる 

                         自己抑制的         自己主張が強すぎる

                         防御的           攻撃的

                         隠しがち          開放的

                          執着心が強い          執着せずどんどん前に進む

          目上の人に逆らいやすい      目下の人を支配したがる

          自爆しやすい           自爆しにくい

        事故に巻き込まれやすい   事故を起こしやすい      

                暴力を受けやすい      暴力を振るいやすい 

 

下三白の災いの例

 

下三白は特に凶相と言われています。

 

暗殺された偉人に下三白が多いことが知られています。

シーザー、リンカーンジョン・F・ケネディ、ロバートケネディー など。

  

以前、アフリカで日本人の海外青年協力隊員が運転する自動車が自爆し、五人が即死した事故がありました。五人のうち四人が下三白でした。 

  

三白眼、四白眼の治し方 

 

特に、腎臓の働きが良くなるような日常生活の注意と食事療法が大事です。

    それを下記します。  

 

・十分な睡眠をとる

・適度に運動する

・陰性、極陽性の飲食物の過剰摂取に気をつける

・過食を避ける

・ストレスを少なくする  

 

鍼灸治療は大変有効ですが、専門的になりますのでここでは省略させて いただきます。