プロの私の鍼灸医学

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毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

錦織圭 怪我が多い 何故 原因 予防法 治療法

はじめに

楽天ジャパンオープンテニス錦織圭選手、二回戦怪我の為、途中棄権してしまいました。錦織選手個人、また多くの錦織ファンにとっても大変残念な事です。

 

このような事は今までにも何回か有りました。指摘されているように錦織選手は怪我の多いと言えそうです。

 

小柄な体格で大柄な外国人選手と互角以上に戦っているのですから、無理もないと言えばそれまでかもしれません。

 

何人かの専属トレーナを帯同して万全を期しているのでしょうが、早々と二回戦で途中棄権、試合後の、<好調であって全く異常を感じていなかった>という御本人のコメントを聞いていると、何か大事な事が抜けているのでは思えてしょうがないのです。

 

一錦織ファンとして、なんとか怪我の少ない選手になって、良いプレーをしてもらいたいという思いで、このテーマを取り上げました。

 

易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で錦織選手の怪我について解説します。

 

錦織選手のプレーで一番気になる事

 

◆プレー中の汗の量が相手選手より多い

プレーの内容やスコアの成り行きに関する興味はさることのがら、鍼灸治療家の私が錦織選手の試合を見ていて一番気になる事は、錦織選手は相手選手より汗の量が大分多いと言うことなのです。これが錦織選手が怪我が多いと言う,何故?、に答えを出す重要なカギになっているのです。

 

 錦織選手が相手選手より汗の量が多い事を車に例えて説明します。気温の高い時の試合で特に目立つのです。

  

◆外人選手は3000㏄の大型自動車、錦織選手は2000㏄の中型車

 

車に例えれば外人選手は排気量3000㏄の大型車、これにに対して錦織選手は2000㏄の中型車のようなものです。相当な体力差が有ります。3000㏄の大型車に対抗する為、錦織選手は、500㏄分余計に頑張って2500㏄の馬力を出して戦っているのです。足りない残りの500㏄分は勝負勘の良さや、卓越したテニステクニックでカバーしている状態と言って良いでしょう。

  

500㏄分余計に頑張っているので体温がどんどん上がる

 

運動する事によって体温は急上昇します。500㏄分余分に頑張っている錦織選手の体温上昇は相手選手より早くなります。

 

体温が上昇し過ぎるとオーバーヒートして体が壊れてしまうので、汗を出し蒸発熱で体温を下げようとする。

 

汗を出すのにも体力がいります。相手選手より多く汗をかく事が錦織選の体、特に腎臓、心臓、肝臓に大きな負担を掛けているのです。

 

 ◆西洋医学と違って人間の生きるエネルギーは腎臓が出す。

 

西洋医学と違って、鍼灸医学では人間の生きるエネルギーは腎臓が出しているとします。腎臓が出している二つのエネルギー、腎陰腎陽で試合を戦っているのです。腎陽が活動エネルギーとなり,腎陰が冷却エネルギーとなるのです。

 

体温調節は腎臓と心臓の仕事

 

体の熱は腎陰(冷却エネルギー)で冷やすのと、熱を持った血液を心臓が体表に送って冷やすのとの二つで行っています。 

 

これだけでは間に合わないと腎臓が判断した時、腎臓が心臓に汗を出してくれように頼み体温を下げる。

 

 このように体温を下げるのは二段構えになっているのです。

 

 ◆血液中の疲労物質を解毒するのに肝臓に大きな負担がかかる。

 

試合中は血液中の毒素となる疲労物質が急増します。解毒するのに肝臓に大きな負担がかかり肝機能が低下します。。

 

以上の様に錦織選手の腎臓、心臓、肝臓には大きな負担がかかっているのです。これが怪我にどの様につながっていくのか以下説明します。

 

肝臓が筋肉を養う

 

鍼灸医学では肝臓が筋肉を養うとします。肝機能が低下すると、筋肉が次第に硬くなってきて無理な力がかかった時に怪我し易くなるのです。

 

錦織選手の今回のけがは左の腎臓に関わる場所

 

メディカルタイムアウトをとった錦織選手は,うつぶせになりトレーナーに左腰と左臀部を押してもらっています。丁度、左の腎臓に関連する場所です。腎臓、肝臓の働きが限界に来ていると言うことなのです。 

 

 以上の事から判断して錦織選手の体調管理にはいくつかの問題が有りそうです。  

 

 ◆怪我しそうな筋肉は調べれば事前に分かる

 

硬くなっていますから、調べれば事前に分かります。

 

錦織選手とトレーナーが怪我しそうな筋肉を事前に発見できていない可能性がある。

 

熟達した治療家であれば発見できています。残念な事です。

 

内臓の治療も含めて、筋肉を柔らかくする治療があまりうまくいっていないのでは。

 

筋肉を柔らかくする効果的な治療が出来ていないようです。効果的な鍼灸治療が有るのですが、専門的になりますのでここでは説明を省略させていただきます。残念な事です。

 

体調管理のなお一層の改善が必要では

 

今回の楽天ジャパンオープンテニスの様に怪我による途中棄権程、ファンをがっかりさせることは有りません。トレーナーの技量の見直しと肝臓に負担のかからない飲食物のの摂り方など、なお一層の改善を望みたいものです。