痛くてつらい口内炎 原因 予防法 食事法
はじめに
口内炎は一旦できると治癒するのに1~2週間はかかるものです。その間食事をするのも、喋るのも、痛くてつらいものです。頻繁に出来る人は、考えただけでも憂鬱になります。
誤って口の中を噛んでしまう、疲れて免疫力が低下している、ビタミンが不足している、口の中の細菌による感染、など色々な事が原因ではないかと言われてはいますが、残念ながら詳しい原因は不明とされています。
一般的に一番多いとされているアフタ性口内炎について 易の陰陽論と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で、その原因、予防法、食事法について解説します。
◆アフタ性口内炎発症状況
皮膚粘膜表面が壊れ、灰色から黄白色に変色した薄い膜に覆われた5~6ミリ以下の大きさの潰瘍で、歯茎、頬の内側、舌、唇、上顎などに発症します。治癒するのに1~2週間を要する事が多いとされています。
◆陰陽論とは
陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。
全ての物に正反対の性質を持った陰と陽が有ります。
陰と陽は互いに引き合い調和しようとします。一方、
陰と陰、陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。
磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。
同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。
◆胃は陽性
胃液はペーハー約2の強酸性です。酸は陰性です。胃内の酸と調和しようとする胃は陽性です。それも強い陽性です。
◆陽性の胃は負担を掛けると過熱する
陽性の胃はカロリーの多いものや、過食により、負担を掛けると過熱します。
◆陽性の胃は陰性の飲食物を過剰摂取すると拡張、下垂する。
陰は拡張、下垂します。陽性の胃は陰性の飲食物と親和性が有ります。従って陰性の飲食物を過剰摂取すると胃が拡張・下垂します。
◆胃が拡張、下垂すると、より過熱
飲食物が胃に入ると胃が拡張します。胃が拡張すると、脳の満腹中枢に指令が行き、満腹感を感じるようになっています。
胃が拡張、下垂すると、満腹中枢に行く指令を出すタイミングが遅れてしまいます。すると、タイミングが遅れた分、過食する事になり、胃はより過熱してしまいます。
◆胃を胃炎や胃潰瘍から胃の熱を体外に逃がす。
胃壁の過剰な熱を 逃がし胃を病気から守る為、口腔内にアフタ性口内炎を作るのです。
◆粘膜が壊れ、薄い膜になるのは放熱効率を良くする為です。
◆薄い膜が、灰色から黄白色を呈しているのは、胃が拡張、下垂していると言うことを表す
灰色や黄白色は陰性の色です。胃が拡張、下垂していることを表しています。
◆痛みが強いのは過食しないようにする防衛反応
痛みを強くして食べ難くし、過食出来ないようにするのです。体は良くできているのです。
◆口内炎は子供や若い人に多く、高齢者に少ない
子供や若い人は元気で胃に熱が十分あります。高齢者は年齢的に、胃の熱が少なくなっていますから口内炎が余り出来ないのです。
◆口内炎の出来る場所によっては他に過熱している内臓がある
口内炎の一番の原因は胃の過剰な熱ですが、胃以外の内臓も過熱している場合が有ります。それらを下記します。
・頬の内側 大腸も過熱しています
・上の歯茎 特に胃が過熱しています
・下の歯茎 大腸も過熱しています
・舌の両側 肝臓も過熱しています
・舌の下側 膵臓も過熱しています
・舌の根元の両側 腎臓も過熱しています
・口唇 肝臓も過熱しています
アフタ性口内炎の予防法、食事法について以下に記します。
◆良く噛んで腹八分目にし、胃を引き締める
過食することが胃が拡張、下垂、過熱する大きな原因になっています。良く噛まないことも過食の原因になっています。よく噛むことによって自然に過食しなくなります。胃を引き締めることによって胃壁の熱が抜けてきます。
◆食事の時の水分摂取は少なめに
水分量が多いと胃は拡張、下垂します。胃液も薄まり消化力が低下してしまいます。
◆間食を避け、胃を引き締め、胃壁の掃除が出来るようにする。
空腹時に胃は収縮し細胞を引き締め胃壁の掃除をします。間食すると胃を収縮する事が出来なくなり、拡張、下垂します。すると、過剰な熱を掃除出来なくなるのです。
◆陰性の飲食物の過剰摂取を避ける。
陰性の飲食物の過剰摂取は胃を拡張、下垂させます。注意が要ります。
陰性の飲食物の主なものを下記します。
カレー、キムチ、七味唐辛子、胡椒、からし、根ショウガ、牛乳 ヨーグ ルト、など揚げ物類 洋菓子、スナック菓子、ドーナツ、おかき、かりんとう、など
◆カロリーの高い食品の過剰摂取を避ける。
肉類、ナッツ類、マヨネーズ、など