プロの私の鍼灸医学

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プロの私の鍼灸医学

毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

肝腎かなめ、肝腎同源

 はじめに

人間が生きる為の物質とエネルギーの基礎はそれぞれ、肝血と腎精が担っています。健全な肝臓と腎臓が互いに協力して働いてこそ、人間が健康で生きる事が出来るのです。これが<肝心かなめ>と言う言葉の本来の意味なのです。

  

肝臓、腎臓が弱ることによって引き起こされる病気は山ほどあります。肝臓がん、肝硬変、慢性肝炎、腎臓がん、腎不全、慢性腎炎、うつ病、躁病、パニック障害不眠症その他、どれも重い病気です。それほど肝臓、腎臓は大事な臓器です

 

肝心かなめの意味を良く理解すると、慢性病の予防と改善にとても役に立ちます。

易と鍼灸医学を融合させた【私の鍼灸医学】で肝腎かなめ、肝腎同源の意味を解説します。

論とは 

   陰陽論とは易の基本思想の一つで、人間の生理、病理を理解する上で大変有用です。

全ての物に正反対の性質を持ったが有ります。は互いに引き合い調和しようとします。

一方、陰と陰陽と陽は互いに反発しあい調和しようとしません。

磁石のS極とǸ極をイメージすると分かり易いです。同じ極は反発しあい、異なる極は引き合うのと一緒です。

 

鍼灸医学用語は、身近に沢山ある。

 

日常良く使われている言葉の中に、鍼灸医学の用語が沢山有ります。気付かないだけです。<肝腎かなめ>も良く使われる用語の一つです。

 

本質的に大事なことを端的に示唆

 

西洋医学全盛の現代に、これらの古めかしい鍼灸医学的用語が、意味が良く理解されていないにもかかわらず、生き残って、未だに多く使われています。それは、これらの用語が、本質的に大事な事とは、一体何なのかという事を、私たちに、端的に示唆してくれているに他ならないからです。

 

かつての日本人はある程度、意味を理解して使っていた。

 

明治時代の初期までは、鍼灸と漢方が国の医学でした。従って、当時の日本人は、ある程度、意味が分かって使っていたのに違いないのです。

 

明治時代の初期に、鍼灸、漢方は日陰の存在に。

 

明治時代の初期に、富国、強兵の国策のもと、欧米の医療制度に合わせ、日本の医療制度は急性病用の西洋医学一本になりました。慢性病用の鍼灸、漢方医学はそれから外されたのです。戦争には役に立たないからなのです。

 

しかし、西洋医学は慢性病に全く不向きな医学なのです。慢性病を治すには体質改善以外に方法は無く、それは、化学薬品では出来ないからです。

 

鍼灸医学が医療の表舞台から去り、鍼灸医学の思想も国民の間から消えてい

 

鍼灸医学の思想に触れると、西洋医学のそれとの違いに大変驚かれると思います。まるで異次元の世界と言ってよいでしょう。

 

鍼灸医学に疎遠な生活を長年続けた結果、大方の日本人の頭の中から鍼灸医学の思想が次第に失せ行ってしまったのです。

 

肝臓は血液を貯蔵(肝血)し、解毒し、全身に放出する。

 

人間は血液を全身に循環させて生きています。生きるための物質的基礎を血液にいています。血液で全身の老廃物を回収し、栄養を全身にはこびます。肝臓は血液を貯蔵し、解毒し、有用な化学物質を合成しています。

 

腎臓は、生命活動のエネルギーの元になる精(腎精)を貯蔵する。

 

腎精は両親から受け継いだ<先天の精>と、食物と空気中の酸素から作り出す<後天の精>の二つから成り、生命活動のエネルギーに成るとします。

 

腎精から腎陰腎陽二つのエネルギーが生まれ、それが生命活動のエネルギーになる

 

腎精から腎陰腎陽真反対な二つのエネルギーを生み出し、それらのバランスを取ることによって人は生きていくのです。

 

腎陰腎陽のエネルギーで自律神経が働く。

 

人は、自律神経によって自律的にコントロールされて生きています。自律神経を働かせるにはエネルギーが必要です。それが腎陰と腎陽なのです。

 

が副交感神経を働かせ腎陽が交感神経を働かせているのです。いわゆる、自律神経失調症言う病気の原因は、腎臓にあるのです。

 

腎臓は体に必要な物質を収納(腎臓の固摂作用)する。

 

腎臓は体に必要な物質を収納し、肉体を形成します。糖尿病で尿に糖が出、痩せていくのは腎臓の固摂作用が障害されたからです。膵臓だけでなく、腎臓まで弱ってきたと言う事です。悪化すると、人工透析になってしまいます。 

 

肝血と腎精は互いに相手の原料となる。

 

肝血が腎精の原料となり、腎精が肝血の原料となります。<肝腎同源>とはこの事を意味しているのです。

 

従って、肝臓と腎臓は連れて良くなり、連れて悪くなると言う性質を持っています。腎臓から分泌されるエリスロポエチンと言うホルモンに、造血作用が有ると言う事が西洋医学でも証明されています。

 

まとめ

改めてとなりますが、人間が生きる為の物質の基礎とエネルギーの基礎はそれぞれ、肝血と腎精が担っています。健全な肝臓と腎臓が互いに協力して働いてこそ、人間が健康で生きる事が出来るのです。これが<肝心かなめ>と言う言葉の本来の意味なのです。

 

肝臓が弱ることによって引き起こされる病気や症状

 

肝臓がん、肝硬変、肝炎など、肝臓そのものに現れる病気、ぎっくり腰、寝違い、こむら返り、(ぐるぐる回る)めまい、立ちくらみ、貧血、耳鳴り、皮膚病、水虫、爪水虫、頭痛、偏頭痛、吐、パーキンソン病、書痙、易怒(怒りやすい)緑内障不眠症、紫斑病などなど

 

腎臓が弱る事によって引き起こされる病気と症状。

 

腎臓がん、腎不全、慢性腎炎、腎盂炎など、腎臓そのものに現れる病気、ぎっくり腰、立ちくらみ、頭痛、食欲不振、不眠症、貧血、冷えのぼせ、耳鳴り、難聴、白内障自律神経失調症うつ病、躁病、パニック障害、認知症などなど、

 

日常生活で注意すべき事柄。

 

肝臓>

脂肪を多く含む食品(肉、揚げ物、イタリア料理、洋菓子、菓子パン、チーズ、マヨネーズ、ナッツ類など)の過剰摂取

 脂肪を消化する為に、大量の胆汁を合成しなければならず、肝臓の働きを悪くします

・野菜不足

・アルコール過剰摂取

・過労

・過食

・ストレス

・睡眠不足

 

<腎臓>

・脂肪を多く含む食品の過剰摂取

・タンパク質を多く含む食品(肉、魚、チーズ、豆類など)の過剰摂取(尿素窒素、クレアチニンが増加し腎臓の働きを悪くします。)

・野菜不足

・塩分の過剰摂取

・過労

・過食

ストレス

・睡眠不足