プロの私の鍼灸医学

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毎日の生活に役立つ鍼灸医学の紹介

ぎっくり腰 治し方と今すぐできる食事療法と治療 【配電盤のブレーカーを低電流で落とし命を守る】

ぎっくり腰が起こる原因とは

ぎっくり腰がなぜ起こるか知っていますか? 

病院にいくと多くは骨に原因があると診断されます。しかし、

骨に原因があるぎっくり腰はほとんどありません。

実は内臓の弱りに原因があるのです。

 

易と鍼灸医学を融合させた【わたしの針灸医学で】解説します。

肝臓と腎臓の弱りが原因

動けなくなるほどの強い痛みがいきなりきますから、急性病のように思ってしまいがち

ですが、実は慢性病です。「ぎくっ」とくる何日も前から、痛みが出てきているので

す。

 

例えば、草取りの際に立ち上がろうとすると、腰に痛みが出て、すぐには伸ばせなくな

る等の症状が前兆です。

これは体を動かす作業が原因なのではありません。

肝臓、腎臓に無理が重なり、それらの働きが大きく低下し、このような症状が出てきます。

鍼灸医学で考えると

・肝(肝臓)は筋(筋肉)を養う

・腎(腎臓)は腰を守る

 

と言います。肝、腎の働きが低下すると腰が痛くなるのです。

筋肉は肝の陽気で収縮し力を出します。しかし陽気がいくら強くても、それを保持

できるだけの肝、腎陰気の支えが無ければ筋力を出すことが出来ないのです。

 

陰気が大きく低下すると、低電流でブレーカーが落ちてしまうようなことが起きるので

す。

ぎっくり腰は、人間である宿主を強制的に動けなくし、休養させて肝、腎と命を守ろ

うとするのです。これがぎっくり腰なのです。

 

ぎっくり腰の予防と早い治し方

4つの改善法があります。

 

① 脂質の摂取量を減らし、肝臓への負担を減らす

 

肝臓は脂質を消化する胆汁を合成しています。

従って脂質の摂取を減らすと肝臓の負担が減り、回復が早くなります。

特に下記のような食べ物の摂取量を減らすのがポイントです。

 

<脂質を多く含む食品>

 

肉類、揚げ物(てんぷら、フライ、油揚げ、がんもどき、さつま揚げ)マヨネー  ズ、ドレッシング、菓子パン、洋菓子、チョコレート、ナッツ類、ゴマ、

 

② 酸味の過剰摂取を避ける

 

酸味の過剰摂取は肝臓の働きを悪くします。

 

<酸を多く含む食品>

 かんきつ類(みかん、レモン、グレープフルーツ等)、お酢

 

③ 精神的なストレスを減らし、十分な休養をとる

 

筋肉疲労を回復させることで肝臓の働きが良くなります(肝は筋を養う)

 

④ 塩分とタンパク質の過剰摂取を避け、腎臓への負担を減らす

 

腎臓がタンパク質を消化する過程で発生する老廃物(尿素窒素とクレアチニンが減

り、腎臓の働きが良くなります。

 

特に下記のような食べ物の摂取量を減らすのがポイントです。

 

<タンパク質を多く含む食品> 

肉類、豆類(特に大豆製品)

 

ぎっくり腰は慢性化し、弱った肝臓、腎臓の影響がその他の慢性病に波及する場合があ

ります。

十分な注意が必要です。