がんは生き物、がん死は自滅死
はじめに
がんは生き物です。生き物には意思があります。人間の死を分類すると、 がんの意思が見えてきます。易の陰陽論を用いて、がん死は体質の悪化が極まった、極陰の自滅死であることを解説します。
がんの現状
◆がん死亡数が増加の一途
がん死亡数は年々増加し続けています。この30年間で約2倍になりました。 今や国民の二人に一人ががんに罹り、三人に一人ががんで死んでいるのです。
◆がんの三大療法の治療実績がなかなか上がらない
手術療法、化学療法、放射線療法の三つが、がんの三大療法と言われて来ました。早期発見、早期治療すれば治ることもあります。しかし、ある程度進行した がんの場合は、再発や転移をしてしまい、治す事は大変困難です。
◆新たな免疫細胞療法、免疫チェックポイント阻害剤に期待が、しかし新たな免疫細胞療法として免疫チェックポイント阻害剤が開発されました。がん細胞には免疫チェックポイントというものがあり、免疫細胞の働きにブレーキをかけてしまうのです。それを阻害する物質を点滴で投与し、免疫細胞のがん細胞に対する攻撃力を上げようとする治療法です。今までの免疫細胞療法より効果が期待されています。
しかし、肺がん患者一人の一年間の薬代が、(2016 年9 月の時点で)3500万円にも上るということが大変問題視されています。保険適応になったものの、早くも保険財政が破たんするのではないかと心配されています。
◆がんは血液の浄化装置、延命装置
<ひとはなぜがんにかかるのか>でお話ししたように、体質が悪化し、血液の汚れが生命を維持できないレベルに達してしまった結果、血液の浄化装置、延命装置としてのがんができるのです。従って、がんを根本的に治すためには体質改善をして、血液をきれいにする以外に方法は無いのです。血液がきれいになれば、がんは必要なくなるので
す。
◆免疫チェックポイント阻害剤も効果は限定的
免疫チェックポイント阻害剤を使っても体質改善はできません。血液をきれいにすることもできません。従って、いくらお金をかけても、がんを根本的に治すことは出来ないのです。免疫細胞のブレーキを外してしまうのですから、暴走する恐れがあります。すでに、重篤な副作用が出る場合があると一部で指摘されています。
がんをがん死として捉えて理解する
◆がんに対する理解を更に深める為、がんを生物学的に理解する。
がんに対する理解を更に深める為には、がんを単に病理学的に捉えるだけではなく、より範囲を広げて、生物学的に理解する必要が有ります。
それには、人間の死の一形態であるがん死が、一体どのような死であるのかはっきりと認識する必要があります。
◆がんは生き物、意思を持っている、
がんは生き物です。生き物には必ず意思があります。西洋医学は、なぜか、がんの意思を分かろうとしません。がんの訴えに耳を貸そうともしません。自己中心的な西洋思想の短所が医学の面でも露呈しているのです。 がんの予防と治療が思うように前進しない一番の原因がそこにあります。
◆がんは極陰の自滅死。死を分類するとそれが分かる
自分の細胞を自分自身で作れなくなり死亡するのががん死です。死を分類すると、がんは極陰の自滅死であることが分かります。がん末期の苦しみ、痛みの大きさは、まさに、極陰の自滅死を象徴しているといって良いでしょう。
人間の死の分類
以下陰陽論を使って死を分類していきます。
◆陰陽論とは
全てのものに陰陽があります。
陰と陽は互いに正反対の性質を持っています。親和性があり調和しようとします。
完全に調和すれば中庸になり安定した状態になります。
陰と陰、陽と陽は互いに反発し、調和しようとしません。
陰過多、陽過多が病気はじめ様々な災いのもとになります。
◆死を大別すると、陽の自然死(幸せな死)と陰の不自然死(不幸せな死)になる
人の死に方にも、陰陽があります。大別すると、陽の自然死(幸せな死)と陰の不自然死(不幸せな死)になります。
自然死とは、いわゆる、ぴんぴんころり大往生です。健康な状態を保ちながらも、次第に老化が 進み、老衰によって死亡する死に方です。良い生活環境に恵まれないとなかなかできません。完全に自然死できる人はそうはいないでしょう。
自然死以外は全て不自然死(不幸な死)になります。
◆不自然死(陰)は体外から物理的、化学的作用を受けて亡くなる死(陰ー陽)とその他の死(陰―陰)に分けられる。
・体外から物理的、化学的作用を受けて亡くなる死(陰―陽)とは
戦争、自然災害、事故、自殺、他殺、テロなどで亡くなる死です。
・その他の死は(陰―陰)は、細菌やウイルスの攻撃による死(陰―陰―陽)と
自滅死(陰 ― 陰―陰)に分けられる。
◆細菌やウイルスの攻撃による死(陰―陰ー陽)は致命的な攻撃を受けてくなる 死 (陰―
陰―陽―陽)と免疫力が低下しているために亡くなる死(陰―陰―陽― 陰)にわけられる。
・ 致命的な攻撃を受けて亡くなる死(陰―陰―陽―陽)とは、コレラ、ペスト 、サーズ ウイルス、デング熱など、人間に致命的作用を及ぼす病原体に感染して亡くなる死です。
・免疫力が低下しているために招く死(陰―陰―陽―陰)とは、
血液が汚れて免疫力が低下し不健康な状態になっています。
◆自滅死(陰―陰―陰)は細胞が劣化する自滅死(陰―陰―陰―陽)と自分の細胞を自身で作れなくなるがん死(陰―陰―陰―陰)に分けられます。
・細胞が劣化する自滅死(陰―陰―陰―陽)とは
血液の汚れが進んで免疫力が低下し、より不健康な状態になっています。
・がん死(陰―陰―陰―陰)とは
がん死は陰が四つ重なった極陰の自滅死です。細胞が劣化する自滅死(陰―陰 ― 陰―陽)までは、自分の細胞を自身で作ることができました。しかし不健康な状態が極まり、血液の汚れが生命を維持できないレベルに達すと、自分の細胞を自身で作れなく なります。そこで、延命する為に血液浄化装置としてのがんをつくるのです。
宿主の血液をきれいにする為、がん自身の遺伝情報システムを作り、汚れをがん細胞の中に封じ込めようとするのです。
がんは自身の為ではなく、宿主の命を守る為に頑張っているのです。 これががんの意思です。
血液の浄化が間に合わず 汚れが更に進めば 、がんは次第に大きくなっていきます。汚れを一か所に封じ込めることが出来なくなれば転移し、死に至るのです。
これががん死です。
まとめ
がん死とは
◆不健康な状態が続き、体質悪化が進むと血液が汚れてくる。
◆体質悪化が極まると血液の汚れも極まり、自分の細胞を自分で作れなくなる
◆自分の細胞を自分で作れるよう、血液浄化装置のがんを作る
◆血液の浄化が間に合わないとがんが次第に大きくなってくる。
◆血液の汚れが、がんが吸収できる能力を超えた時、がんが転移する。
◆血液の汚れが、転移がんも含めてがんが吸収できる能力を越えた時、
がん死する。
◆体質悪化と血液の汚れが極まって自分で自分の細胞を作れなくなって死ぬ極陰の自滅死ががん死です
がん死に関連するの言葉数々を下記します。これらが、がん死が極陰の自滅死であるとを如実に物語っていると言って良いでしょう。
痛む、苦しむ、だるい、重い、むくむ、微熱、食欲不振、やせる、暗い、悲しい、みじめ、哀れ、心配、不安、不眠、迷い、疑い、恐怖、絶望、など、など
◆がん死を免れるには
健康と不健康の評価があいまいです。はっきりとした病気になる前の不健康な状態に、西洋医学は上手く対応できないのです。
どうもおかしいと思って病院にいっても、数値と映像の上でそれ程悪くなければ、あまり問題は無いと言うことになってしまいます。
そのような状態をずるずると何年か続けてしまい、不健康な状態が極まった時にがんが出来るのです。
がんになりたくないと思っている人は、これはと言う情報にもとずいて、何かしら健康に良いと思われることを実践しています。しかし、ほとんどの情報は大なり小なり間違っています。残念ながら、正しい情報はほんの少しだけです。
健康に良いことをいくら沢山実行したとしても、何か一つ間違ったことをやり過ぎると、それだけで台無しになります。
健康になるためには、正しい情報を取り入れるという事よりも、間違っている情報を排除できる正しい判断力を身につける事の方がもっと大事です。がん死を免れる為にはそれが不可欠なのです。